三装工業株式会社

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樹脂注入

樹脂注入

表面的にはなんともなさそうに見える外壁でも全体を診断してみると、表層が剥離している部分があったりします。 放置すると剥落して、場所によってとても危険です。

弊社の行う樹脂注入の施工例を紹介します。

まずは、そういった所を診断で探し出し、マーキングしていきます。

 

他のマーキングや、切り込んだ溝と一緒になっていてわかりにくいですが、赤い点で記してあるところが樹脂注入をするところです。 ピンポイントで穿孔(穴あけ)する必要があるので点でしるしを付けます。

まずは浮いたところを、ハンマーなどではつり取ってしまうか、樹脂注入で収めてしまうかを判断します。

 

この場合は注入で収めることにしたのでコンクリートドリルで穿孔(穴あけ)します。

 

一般的には写真のようなグリスポンプを使ってエポキシ樹脂を外壁内に注入していきます。通常は30グラム程度で、レバー操作で言うと20回ぐらいでしょうか。

しかしながら、剥落が予想される場合で、接着剤で収めるときはもっとガッツリ入れます。目地部分から透明な接着剤が出てきているのがわかるでしょうか。

 

接着剤を注入し終わったらステンレスのピンを挿していきます。画像の右から2番目の穿孔部分に半分出ているのがピンです。 躯体コンクリートに表面のモルタルを縫い付けるというイメージでいいと思います。

 

全ての注入口にピンを挿し込んだらこの工程は終了です。接着剤の硬化を待ちます。

画像はないですが並行し注入口のまわりにあるひび(クラックの)補修もしていきます。クラック補修に関してはひびの修復を参照してください。

 

目地部分のシール材等、周辺の補修を終えたら下地に凹凸模様を付けて見た目を周りに合わせていきます。

 

いったん乾燥を待ちます。

 

塗膜の乾燥後、全体に同じように塗り広げて補修痕がわからないようにぼかしていきます。

 

上塗り材を1回塗られた状態です。

 

上塗りの1回目が乾燥したら2回目を塗ります。

 

完了です。

これも、よく目を凝らしてみると補修の痕が消え切ってはないことがわかりますね。このあと足場を外すと太陽光の角度等で もう少し目立ちます。

筆者の技術ではこのあたりが限界なんでしょうか。もっと精進します。

 

外壁の剥落防止については、さらに信頼性の高いピンネット工法というものがあります。準備ができ次第、紹介していきます。